4TBのHDDが約3.6TBに見えることと、約2TBまでしか使えないことは別の問題です。前者は単位の違いが主な理由になり、後者ではパーティション形式や接続機器の制約を確認します。
データ入りのドライブに対して、いきなり初期化やパーティション削除を行わないでください。まず表示と形式を読み取り、必要なコピーを確保します。
TBとTiBで、数字の見え方が変わる
メーカーの1TBは10の12乗バイトです。一方、1TiBは2の40乗バイトです。Windowsの画面には2進単位で計算した数字がTBなどの表記で出ることがあり、同じバイト数でも小さく見えます。
| 製品の容量表記 | 2進単位へ換算した値 | 見分ける点 |
|---|---|---|
| 4TB | 約3.64TiB | 約3.6と見えるだけなら、単位差をまず確認 |
| 8TB | 約7.28TiB | 約7.2と見えるだけで容量不足品とは断定しない |
| 4TB・8TBなのに約2TBだけ利用可能 | 単位差だけでは説明できない | MBR・未割り当て・ケースの対応を調べる |
実際に使える容量は、管理領域やフォーマットなどでも変わります。商品表記と画面の数字を、そのまま引き算して「半分以上壊れた」と判断しないようにしましょう。
MBRの約2TiBの壁とは
一般的な論理セクター512バイトの構成では、MBRが管理できる範囲は約2TiB(約2.2TB)です。大容量ディスクの全体を使うにはGPTを検討します。詳しい仕組みはMicrosoftの2TB超ディスクの説明を参照してください。
ただし、論理セクターが4KBの特殊な構成などは条件が違います。また、GPTへ変えれば古いUSBケースやテレビの容量制限まで解消するわけではありません。PCのデータ用ディスクと、OSを起動するディスクでも必要条件が異なります。
変更せずに形式を確認する手順
- スタートを右クリックして「ディスクの管理」を開く。
- 容量や型番で対象ディスクを特定する。
- 左側の「ディスク○」部分を右クリックし、プロパティを開く。
- 「ボリューム」タブのパーティションのスタイルがMBRかGPTかを読む。
- 下段の全体図で、残りが未割り当てになっていないかを見る。
表示内容は環境によって異なります。基本操作はMicrosoftのディスク管理の案内で確認できます。確認の段階では、ボリューム削除やフォーマットを選ばないでください。
新品で空なら、GPTでの初期化を検討
中に必要なデータがないと確認できた新品ディスクなら、対応PCでGPTとして初期化し、必要なボリュームを作る方法があります。対象のディスク番号と容量を再確認してから、メーカーやMicrosoftの手順に従います。
昨日まで使えていたHDDが突然未初期化になった場合は、この手順の対象ではありません。管理情報の破損や故障の可能性もあるため、データ入りとして対応します。
データ入りなら、先に退避と復元方法を決める
Windows標準の一般的なデータディスク変換手順では、既存パーティションの削除が必要になる場合があります。必要ファイルを別媒体へコピーし、コピー先で開けることを確認してから、再作成を検討します。「データを残した変換」をうたうツールでも、唯一のコピーに対していきなり実行しません。
MBR2GPTの公式説明はシステムディスク向けの機能です。外付けデータディスクへ何でも使える変換コマンドとして扱わないでください。
GPTでも容量が足りないとき
HDD本体の容量が正しく認識され、未割り当て領域があるなら、パーティション構成を確認します。ボリュームの拡張は領域の位置や形式などに条件があるため、むやみに回復領域などを削除しません。
ディスク全体の容量自体が小さく見える場合は、USBケースやアダプターの対応上限、HDDの型番、PC側の認識を調べます。必要ならメーカーに「HDD型番・ケース型番・全体容量・MBR/GPT・表示画面」を伝えると、原因を切り分けやすくなります。