CrystalDiskInfoが「注意」になったら、原因調査より先に、失いたくないファイルの別コピーを確保します。黄色の表示だけで「明日壊れる」とは分かりませんが、安全に何年も使えるという意味でもありません。
一方、正常表示も故障しない保証ではありません。健康状態は、バックアップや交換を判断するための材料として使います。
最初にすることは、重要なデータを分けて守ること
新しく保存する作業を止め、残っているバックアップを確認します。正常に読み出せるなら、仕事の書類や撮り直せない写真など、優先度の高いファイルから別媒体へコピーしてください。同じHDD内の別フォルダーや別パーティションに移しても、故障への備えにはなりません。
異音がする、コピーが止まる、切断が頻発する、落下後から不調という場合は、何度も読み取りを繰り返さず、必要なデータの価値に応じて専門業者へ相談します。重要データがあるドライブに、いきなり全領域テストや修復、クローンを実行することは避けてください。
「注意」「異常」「不明」はどう違う?
| 表示 | 読み方 | 行動 |
|---|---|---|
| 注意 | 監視項目に問題の兆候がある | バックアップを優先し、変化と交換を検討 |
| 異常 | メーカーの基準を下回るなど、重大な状態の可能性 | 通常利用をやめ、退避・相談を急ぐ |
| 不明・情報が出ない | 機器やUSBケース等を含め、判定に必要な情報を取得できない場合がある | 正常とも故障とも断定しない |
| 正常 | 取得した情報では警告条件に達していない | 定期バックアップは継続 |
開発元も、故障日時や残り寿命を正確に予測する機能ではないと説明しています。Crystal Dew Worldの「注意・異常」への対応案内を確認してください。
HDDで見ることが多い05・C5・C6
- 05:代替処理済のセクタ数 — 読み書きに問題がある領域を予備へ置き換えた記録。
- C5:代替処理保留中のセクタ数 — 不安定な領域など、処理が保留されている記録。
- C6:回復不可能セクタ数 — 回復できなかった領域に関する記録。
項目の意味と判定は開発元の健康状態の説明を参照します。製品ごとに値の扱いが異なる項目もあり、他人のHDDの数字をそのまま自分の基準にしないでください。SSDの寿命指標をHDDに当てはめることもできません。
画面には現在値、最悪値、しきい値、生の値など、意味の異なる列があります。生の値の表示形式が16進数なら、数字の見た目だけで個数を読むと誤解します。「100だから残り100日」といった読み方はしないでください。
相談に使える記録を残す
退避を妨げない範囲で、対象ドライブの型番、健康状態、警告項目、温度、確認日時を記録します。複数のドライブがあるPCでは、見ている対象を取り違えないことが大切です。後日比較するなら、同じ項目が増えていないかを見ます。
スクリーンショットを外部に送る場合は、シリアル番号や個人情報を隠してください。購入日・保証と一緒にメーカーへ相談すると、交換手続きを進めやすくなります。温度の適否は型番の動作範囲と設置状況で判断し、一律の温度だけで故障と決めつけません。
警告を消すために設定を変えない
しきい値を変更して「正常」に見せても、HDDの物理状態が修復されるわけではありません。フォーマット後に表示が変わった場合も、重要データの唯一の保存先として使い続けてよい根拠にはなりません。
交換を決めたら、必要な容量と接続方式を確認して新しい保存先を用意します。元HDDを消去するのは、コピー先で必要なファイルを開けることと、別のバックアップがあることを確認した後です。故障兆候があるものを他の人へ渡す場合は、その状態を隠さず伝えてください。