Microsoft Officeを選ぶときは、使う人数・必要なアプリ・継続料金を払うかを先に決めると絞り込めます。複数の端末で使い、クラウド保存や継続的な機能更新も必要ならMicrosoft 365。決まったPCやMacで基本のOfficeアプリを使うなら、買い切りのOffice 2024が候補です。
確認日:2026年10月29日。本記事は日本で購入する個人向けの単体製品を中心に比較しています。PC付属版・法人契約・海外版では利用条件が異なります。価格は変動するため、購入時の公式表示で確認してください。
まず、この順番で選ぶ
- 学校・勤務先・購入したPCに利用権がないか確認する。すでにOfficeを使える契約があるなら、重ねて買う必要はありません。学校や勤務先の契約は、私物PCでの利用範囲も確認します。
- 必要なアプリを決める。Word・Excel・PowerPointだけか、デスクトップ版Outlookも必要かで買い切り版の選択が変わります。
- 使う人と端末を数える。「1人で複数台」と「家族がそれぞれ使う」は別です。Windows、Mac、スマートフォンのどこで編集するかを書き出します。
- 支払いと更新の方針を決める。契約を継続して新機能やサービスを利用するか、購入したバージョンをサポート期限まで使うかで比較します。
Microsoft 365とOffice 2024の比較
スマートフォンでは表を横にスクロールできます。
| 候補 | 人数・端末の目安 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 Personal | 1人用。Windows PC・Mac・スマートフォン・タブレットで利用でき、同時サインインは5台まで | Word・Excel・PowerPoint・Outlookなどを複数端末で使い、クラウド保存や継続的な更新も利用したい |
| Microsoft 365 Family | 1~6人。各ユーザーが同時に最大5台で利用 | 家族それぞれのアカウントでOfficeを使いたい |
| Office Home 2024 | 日本向け単体購入版は2台のWindows PCまたはMac | Word・Excel・PowerPoint・OneNoteを買い切りで使いたい。デスクトップ版Outlookは不要 |
| Office Home & Business 2024 | 日本向け単体購入版は2台のWindows PCまたはMac | Homeのアプリに加え、デスクトップ版Outlookも買い切りで必要 |
出典:Microsoft 365の公式比較、Office Home 2024、Office Home & Business 2024。同時利用台数は、利用者数やライセンスを他人と共有できる範囲とは別の条件です。
Microsoft 365には上記以外のプランもあります。まず通常の文書作成に必要な条件で候補を絞り、AI機能を重視する場合に上位プランを比べると選びやすくなります。AIの利用上限や家族への共有範囲は、Officeアプリの利用条件と同じとは限りません。
「Office付き」ではなく、アプリ名まで確認する
買い切りのHome 2024にもPowerPointは含まれます。Home & Businessとの主なアプリの違いはOutlookです。「Personal」という名前だけで判断せず、Microsoft 365 Personalなのか、PCに付属する別のOffice製品なのかを商品名全体で確認してください。
Microsoft 365 Basicは、PCにインストールするWord・Excel・PowerPointが必要な人向けの代わりにはなりません。Basicで使うこれらのアプリはWeb版です。簡単な編集で足りる場合はWeb版も候補ですが、提出先と同じレイアウトやマクロなどが必要なら、利用したい機能がその版で使えるかを先に確かめます。出典:Microsoft 365 Basicの公式案内。
Accessや特定のアドインが必要な場合は、上の表だけでは決められません。必要なソフトの提供元に対応製品とOSを確認してください。Windows版とMac版の機能がすべて同じとは限りません。
買い切りでも、サポートは永久ではない
Office 2021は2026年10月13日にサポートが終了しました。アプリが動作し続けることと、セキュリティ修正やサポートを受けられることは別です。これから購入する製品として、本記事ではOffice 2021を推奨しません。出典:MicrosoftのOffice 2021サポート終了案内。
Office 2024のサポート終了は2029年10月9日です。購入した日から5年間ではありません。また、次のメジャーバージョンへの無償アップグレード権は含まれないため、その版へ移る際には別途購入を検討します。出典:Office 2024のライフサイクル、Office 2024の公式FAQ。
Microsoft 365も、契約さえあれば古いOSを無期限にサポートする製品ではありません。新たに導入するときは、利用するOfficeとOSの両方がサポート対象か確認します。MacはmacOSの対応バージョン、Windowsは利用中のOSのサポート状況を、購入前にOffice・Microsoft 365のシステム要件で確認してください。
費用は、使う期間と人数をそろえて比べる
「3年以上なら必ず買い切りがお得」とは限りません。次の項目を同じ条件で比較します。
- サブスク:購入時の月額または年額 × 利用予定期間。初回割引と更新後の料金を分けて確認する。
- 買い切り:購入代金に加え、サポート終了後も使うなら次の製品への移行費用を考える。
- 人数とサービス:家族の利用人数、必要なクラウド容量、Outlookの有無をそろえる。
Officeだけ必要なら買い切りが合う場合があります。複数端末や家族で使い、クラウド保存も必要ならMicrosoft 365の契約をまとめる価値があります。年額払いでは、利用をやめたい時期と次の更新日も確認しておきましょう。
仕事で使う場合と、PC付属版の注意点
日本のMicrosoft Storeは、Office Home 2024について日本で購入するお客様には2台での使用と商用利用が可能と明記しています。海外向けの「Homeは非商用」という説明を、日本向け単体製品へそのまま当てはめないでください。Home & Business 2024も自宅・職場で使う製品として案内されています。最終的には購入する製品に適用されるライセンス条項を確認します。
Microsoft 365 Personal・Familyの公式補足ライセンス条項では、Microsoftサービス規約の非商用利用制限をMicrosoft 365サブスクリプションサービスに適用しないとしています。ただし、契約の利用人数・使用条件や勤務先のルールは確認してください。従業員のアカウント管理、法人メール、共有データの管理が必要なら、一般法人向けMicrosoft 365の公式比較から検討します。Familyの人数枠だけで会社向けの管理機能まで備わるわけではありません。
PC付属のOfficeは、ここで比較した単体購入版と同じ条件とは限りません。別のPCへ移せるか、初回設定に期限があるか、試用終了後にどうなるかを、PCメーカーの説明で確認します。「Office搭載」だけで永続版の利用権まで付いていると判断しないことが大切です。
購入直前のチェックリスト
- 製品名、年版、含まれるアプリが用途に合っている。
- 利用人数・台数・OS・仕事での利用条件が合っている。
- 販売元、購入証明、再インストール方法、問い合わせ先が確認できる。
- 契約を管理する自分のMicrosoftアカウントを把握している。
- サブスクなら更新料金と更新日、買い切りならサポート終了日を確認した。
価格の安さだけでは正規・非正規を判定できません。条件が曖昧な場合は、購入前に販売元へ製品名とライセンスの提供方法を確認し、必要ならMicrosoftへ相談してください。
PCの仕様表で分からない言葉がある場合はパソコン初心者向けの基本用語も参考にしてください。導入後、メールなどのリンクを開くブラウザーを変えたい場合はWindows 11の既定のブラウザー設定を確認できます。