アプリが突然落ちた、PCが再起動した、いつから調子が悪いのか分からない。そんなときは、Windows 11の「信頼性モニター」で発生日時と記録を確認できます。
赤い×を全部消そうとする必要はありません。この記事では、気になる日の記録を開き、相談や原因の切り分けに使う情報を取り出すところまで説明します。
対象:Windows 11。2026年10月29日にMicrosoftとPCメーカーの公開情報を確認しました。表示される項目は記録の種類や環境によって異なります。
信頼性モニターを開く方法
- キーボードのWindowsキーを押しながらRキーを押します。
- 「ファイル名を指定して実行」が開いたら、次の文字を入力します。
- Enterキーを押すと、信頼性モニターが開きます。
perfmon /rel
perfmonと/relの間には半角スペースを1つ入れます。これは信頼性モニターを起動するコマンドで、修復や設定変更を行うものではありません。Windows 11への適用と/relの機能はMicrosoftのコマンド資料で確認できます。
文字入力が難しい場合は、スタートの検索欄で「信頼性」と検索し、「信頼性の履歴の表示」を選ぶ方法もあります。
日付ごとのグラフと、その下にアプリやWindowsの記録が表示されます。グラフの点数を上げることより、実際に困った日時の記録を見つけることを優先しましょう。
赤い×がある日の記録を読む
- 問題が起きた日付の列を選びます。
今日アプリが落ちたなら、まず今日の列を確認します。「日」と「週」の表示がある場合は、日単位にすると探しやすくなります。 - 画面下の一覧で、該当するアプリやWindowsの記録を探します。
同じ日に複数の記録があるときは、発生日時と実際の症状が近いものを選びます。 - 「技術的な詳細の表示」を開きます。
表示された日時・アプリ名・問題の内容を控えます。すべての記録に同じ項目があるわけではありません。
赤い×は問題の記録を探す目印です。×があるだけで「PCの部品が壊れた」「ウイルスに感染した」とは判断できません。アプリが終了した記録と、PC全体の再起動では、その後に調べる対象が変わります。
日付を選んで一覧を確認する操作はFMVのWindows 11向け案内、詳細を開く操作はDellの信頼性モニター解説でも確認できます。
相談前に控えたい4つの情報
| 確認するもの | 使い道 |
|---|---|
| 発生日時 | 実際にアプリが落ちた時刻や、ほかのログと照合します。 |
| アプリ名・製品名 | どのアプリの記録なのかを確認します。実行ファイル名で表示されることもあります。 |
| 問題イベント名などの詳細 | 同じアプリでも、今回と前回で記録の種類が一致するかを比較します。表示される項目だけ控えれば十分です。 |
| その直前の操作 | 起動直後・特定ファイルを開いたとき・ゲーム中など、記録だけでは分からない状況を補います。 |
詳細情報は、原因の確定診断ではありません。モジュール名やファイル名が出ても、そのファイルを削除する根拠にはなりません。先に、同じ操作で繰り返すか、アプリの公式サポートに一致する案内があるかを確認します。
記録を見つけた後は、症状に合わせて調べる
信頼性モニターは「いつ、何が起きたか」を整理する入口です。さらに詳しく見る場合は、イベントビューアーで同じ時刻付近の記録を探し、イベントIDだけでなく、ソース名と内容も合わせて確認します。
| 実際の症状 | 対応する記録がある場合の確認先 |
|---|---|
| アプリが突然終了した | Application Error/イベントID 1000の切り分けを確認します。 |
| アプリが応答なしになった | Application Hang/イベントID 1002の確認手順へ進みます。 |
| PCが突然再起動・電源断した | Kernel-Power/イベントID 41を、発生状況と照合します。 |
| 予期しない終了の記録がある | EventLog/イベントID 6008で、ほかの記録との関係を確認します。 |
上のイベントが必ず出るわけではありません。信頼性モニターの項目名とイベントIDを一対一に決めつけず、日時・症状・記録の内容が一致する場合に関連記事を使ってください。
アプリの更新などを行ったら、変更した日と内容をメモします。その後、以前問題が起きた操作で再発するか、新しい記録が増えていないかを確認します。複数の設定を一度に変えない方が、変化を判断しやすくなります。
安定性の点数が低いと、PCは遅くなる?
グラフの安定性指数は1〜10の尺度です。CPUの速さやゲームの性能を測るベンチマークとは違い、PCの処理性能を示す点数ではありません。Microsoftの信頼性指標の技術資料でも、システムの安定性を評価する値として説明されています。
点数だけで修理・買い替えを決めず、今も困っている症状があるか、同じ問題が繰り返されているかを見てください。古い記録を消して見た目を整えても、原因が解決した証明にはなりません。
記録が見つからない・詳細が少ない場合
まず日付と表示範囲を確認します。記録がないことだけで「問題なし」とは断定せず、発生時刻、画面のメッセージ、使っていたアプリをメモしてください。次に同じ症状が起きた際の比較材料になります。
問い合わせ先へ送るなら、全履歴よりも問題の日時と詳細の画面を選ぶと伝わりやすくなります。公開の掲示板に載せるときは、ユーザー名やファイルの保存場所など、個人情報が写っていないか確認しましょう。