TPM-WMIのイベントID 1036は、Secure BootのDB変数が正常に更新されたときにSystemログへ記録されるInformationイベントです。まず、ログ名がSystem、ソースがTPM-WMI、イベントIDが1036、レベルがInformationであり、イベントメッセージが「Secure Boot Db update applied successfully」と一致するかを確認してください。このイベントだけで、別に起きている起動不良やPC故障の原因を特定することはできません。Microsoftの説明はDB変数の更新成功を示すものであり、PC全体の状態や別の症状の解消までを示すものではありません。
イベントID 1036(TPM-WMI)が示す意味
Microsoftは、イベントID 1036を「Secure Boot DB variable is updated successfully」のときに記録されるイベントとして説明しています。DBはSecure Bootコンポーネントへの信頼を追加する変数で、通常はブートマネージャーに署名する証明書を信頼する目的で使われます。
Microsoftの同じ資料は、Secure Boot関連コンポーネントの更新が正しく適用された場合は成功イベントを記録し、適用を妨げる条件がある場合は警告またはエラーイベントを記録すると説明しています。1036は後者のエラー理由を説明するイベントではなく、DB更新成功という状態を記録するものです。したがって、1036を見つけても、同時刻の別ログや実際の症状の原因をこの番号だけに結び付けません。
この説明は、Microsoft Supportページの適用対象に明記されたWindows 10 version 22H2、Windows 11の22H2、23H2、24H2、25H2などのSecure Boot更新イベントを対象にします。本文では、別のWindows版、別provider、別イベントIDに同じ意味を広げません。手元のOSが資料の適用対象に含まれるかも、ログ照合とは別に確認してください。
ログの文面と詳細フィールドを照合する
公式のイベントログ表にある識別情報は次のとおりです。イベントビューアに表示される該当ログを、番号だけでなくこの組み合わせで照合します。
| 確認する項目 | Microsoft資料にある値 | 読み方 |
|---|---|---|
| Event log | System | System以外のログは、この1036の説明へそのまま当てはめない |
| Event source | TPM-WMI | 同じIDでも別providerなら別イベントとして扱う |
| Event ID | 1036 | sourceと一緒に確認する |
| Level | Information | Microsoft表にあるレベルを記録する |
| イベントメッセージ | Secure Boot Db update applied successfully | DB更新成功を表す公式文面と照合する |
公式資料はこのイベントの表で、上記以外のXMLフィールド名、エラーコード、機器固有の診断値を示していません。そのため、記事中でも表示されていないEventDataやXML値を補完せず、実際に表示される追加情報はその環境の記録として分けて扱います。
原因を切り分けるための判断表
1036はDB更新の成功記録ですが、実際の問題との関係は、ログの識別情報と別症状の有無を分けて確認します。
| 状況 | 確認箇所 | 判断材料 | 次の行動 |
|---|---|---|---|
| System / TPM-WMI / 1036 / Information と公式メッセージが一致する | 該当ログの識別情報とイベントメッセージ | Microsoft表の5項目 | DB更新成功のログとして記録し、1036だけから別の故障原因を決めない |
| イベントIDは1036でも、sourceまたはログ名が異なる | 該当ログのsourceとログ名 | 公式表との不一致 | この資料の説明を流用せず、そのproviderとログの公式資料を探す |
| 起動・更新・周辺機器などの別症状がある | 症状の発生時刻と前後の別ログ | 1036以外の具体的な記録 | 1036を原因と断定せず、症状に対応する別のログと公式案内を確認する |
「DB更新成功」という結果と、端末に存在する別問題の原因は別の情報です。1036だけからSecure Bootの全状態、ブートメディアの可否、PCの安全性全体を判断することはできません。
安全な確認手順:変更を始める前に記録を分ける
まず、上表のログ名・source・Event ID・Level・イベントメッセージをそのまま控え、Microsoft資料の表と照合します。次に、資料の適用対象に自分のWindowsバージョンが含まれるかを確認します。この順番なら、別providerの同じ番号や、対象外の環境へ1036の説明を誤って適用しにくくなります。
Microsoftの1036節には、設定変更、ファームウェア変更、Secure Bootキーの変更、TPM操作を行う手順は掲載されていません。1036が記録されたことだけを理由に、それらの変更操作を始める記事にはしません。別の実害や管理上の要件があり変更を検討する場合は、その機器・症状に対応するメーカーまたはMicrosoftの公式手順と、必要な保全条件を先に確認してください。
結果の読み方:成功ログと問題解決は別
イベントID 1036について公式に確認できる結果は、Secure Boot DB変数の更新が成功したことです。これは「Secure Boot Db update applied successfully」というイベントメッセージに対応します。一方、この一件を根拠に、別の起動問題が解消した、すべてのブートコンポーネントが利用可能である、または端末に影響がないとは保証できません。
別の症状を調べるときは、1036の成功記録を事実として残したうえで、症状と同時刻の別ログ、対象機器の公式案内、適用OSを個別に突き合わせます。