バックスペースキー（BackSpaceキーまたはBSキー）は、タイプライター、ワードプロセッサー、コンピュータなどのキーボードに存在するキーの一つです。
タイプライターでは、バックスペースキーはキャリッジを1文字前に戻すためのキーとして使用されていました。現代のコンピュータでは、ディスプレイ上のカーソルを1文字前に戻し、その位置にある文字を削除して、その後ろのテキストを前にずらす機能を持っています。
バックスペースキーには、通常は「BackSpace」、「BS」、「後退」、または左向きの矢印のような刻印がされています。また、削除キー（デリートキー）とは異なり、バックスペースキーはカーソルの直前の文字を削除する機能を持っていますが、カーソルの位置の文字は削除しません。削除キーはカーソルの位置の文字を削除するだけでなく、ファイルの削除などの他の機能にも使われます。
バックスペースキーは、ASCIIコードの "08"（BS、Backspace）に対応しており、このコードは直前の文字を削除することを指示する制御文字です。ウェブブラウザやGUI環境では、前のページに戻るためにもバックスペースキーが使用されることがあります。
タイプライターの場合、バックスペースキーは物理的なキャリッジの移動を伴い、重ね打ちなどの特殊な用途にも使用されていましたが、現代のデジタルディスプレイや組版システムでは使われなくなりました。
