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【買う前に】Amazonベストセラー「GTRacing」は本当に"買い"か?

なぜ、僕らはGTRacingに惹かれてしまうのか?

Amazonで「ゲーミングチェア」と検索すれば、必ずと言っていいほどランキング上位に君臨する「GTRacing」。圧倒的なレビュー数と、2万円を切ることもあるその価格。

「ゲーミングチェア、欲しいな…でも高いのは手が出ない…」 そう考えたことがある人なら、一度はカートに入れる寸前までいったことがあるのではないでしょうか。

しかし、一歩立ち止まって考えてみてください。なぜ、この椅子はこれほどまでに安いのか? この記事では、巷のレビュー記事のように手放しで賞賛することはしません。

PC環境に長年向き合ってきた専門家として、GTRacingの「光」と「闇」を包み隠さず解き明かし、「あなたが本当にGTRacingを買うべき人間なのか」を、この記事で判断できるようにすることをお約束します。

まず結論から。GTRacingの「割り切るべき点」

時間がない方のために、まず結論からお伝えします。このチェアは、価格と引き換えに、あなたが割り切らなければならない点が明確に存在します。

  • クッション性: 正直に言って、座面のウレタンは高価格帯のものとは雲泥の差です。購入当初は良くても、あなたの体重を支え続けるうちに、数ヶ月でヘタり、「底付き感」が出てくる可能性は覚悟すべきです。
  • PUレザーの耐久性: 見た目の高級感とは裏腹に、その寿命は長くありません。特に湿度の高い日本では、1〜2年で表面がポロポロと剥がれてくる「加水分解」は、この価格帯の宿命です。夏場はかなり蒸れます。
  • 各パーツの剛性: リクライニングのギシギシ音、アームレストのガタつき。一つ一つのパーツの作りは、やはり価格なり。細かな部分の安っぽさが、日々の満足度を少しずつ削いでいきます。
  • オットマン: あくまで「おまけ」です。リラックス機能として期待しすぎると、その華奢な作りにがっかりするかもしれません。

これが、多くの人が語りたがらない現実です。

それでもGTRacingが「売れ続ける」3つの理由

では、なぜこれほどのデメリットを抱えながら、GTRacingはベストセラーであり続けるのか?それは、デメリットを凌駕するほどの、極めて強力なメリットがあるからです。

  1. 理由①:価格という「絶対正義」 何だかんだ言っても、ゲーミングチェアの「形」をした椅子が、この価格で手に入ること。これが全てです。数万円もする高級チェアは手が出せないが、今の劣悪な椅子環境から今すぐ抜け出したい、という人にとって、GTRacingは唯一神のような選択肢になり得ます。
  2. 理由②:「ゲーミングチェア入門」としての役割 普通の椅子に比べれば、リクライニングやランバーサポートがあるだけで、世界が変わったように感じるのは事実です。まずはこの椅子で「ゲーミングチェアとは何か」を体験し、将来的に自分がどんな機能(良いクッション性なのか、4Dアームレストなのか)を求めるのかを見極めるための**「完璧な試金石」**になります。
  3. 理由③:部屋の「雰囲気」が一変する 性能はさておき、このチェアを部屋に置くだけで、あなたのデスク周りは一気に「それっぽく」なります。手っ取り早く、低予算でデスク環境の見た目をアップグレードしたい、という需要に完璧に応えています。

最終結論:あなたがGTRacingを買うべきか、秒速チェックリスト

ここまで読んで、あなた自身がGTRacingを買うべきか、もうお分かりのはずです。

GTRacingを買ってOKな人
  • とにかく安さが第一。初期投資を2万円以下に抑えたい。
  • 1~2年で買い替える前提で、消耗品として割り切れる。
  • 性能よりも、部屋の見た目や雰囲気を重視する。
  • 難しいことは考えず、とにかく「ゲーミングチェア」を試してみたい。

上記に一つでも当てはまるなら、GTRacingはあなたにとって「賢い選択」です。以下のリンクから、そのコストパフォーマンスを体験してみてください。


GTRacingを"買うべきでない"人
  • 腰痛持ちなど、本気で体の負担を減らしたい。
  • 一度買ったら、5年以上は大切に使いたい。
  • ギシギシ音やガタつきなど、作りの甘さが気になる。
  • 予算3万円以上を出せる。

もしあなたがこちら側なら、GTRacingを買うと、おそらく1年以内に後悔し、安物買いの銭失いになるでしょう。

【後悔したくないあなたへ】専門家が本音で推す「本当の選択肢」

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この記事が、あなたの椅子選びという重要な決断の一助となれば幸いです。

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