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240Hz モニター 意味ない?144Hzとどのくらい違うの?実際にはどう?

240Hz モニター 意味ない?144Hzとどのくらい違うの?実際にはどう?と、違いが気になっているあなたへ。

実際に144Hzから240Hzに乗り換えた私から使用感をお伝えしようと思います。

240Hz モニター と144Hzモニターの違いは体感できるか?

まず結論から申し上げますと、「違いは体感できます。」

人の慣れとは怖いもので、144Hzから165Hzに上がるだけでも違いが分かります。

下から上に上がる場合は違いに気が付きにくい人も多いのですが、上から下に下げた場合に今まで慣れてた感覚と変わることに気がつける人が多いです。

今現在144Hzモニターを使っている人は、騙されたと思ってわざと120Hzや100Hzまで下げて見ると良いでしょう。
普段144HzでFPSゲームを遊んでる人は、すぐに違いがわかるはずです。

逆に違いがわからない人は、リフレッシュレートと関係ないもので比較している可能性が高いです。

例えば、YouTubeの動画は24FPS~60FPSです。
144Hzのモニターで60FPSの動画を見た場合、それは当然60FPSで表示されます。
144Hzモニターを使う=すべての映像が144Hzになるわけではありません。

自分が利用しているコンテンツが144Hzに対応していて始めて、144Hzで表示されるわけです。

よって、口コミなどで「144Hzから240Hzにあげても何も変わらない」という意見が多いのは、
そもそも見ているコンテンツが60Hzぐらいのものだった。というオチである可能性が高いです。

また、240Hzを買ったのに、設定を変えるのを忘れていて144Hzのまま使っていた・・・なんてこともあるあるです。

144Hzと240Hzでゲームの勝敗に差は生まれるのか?

答えは「Yes」ですが、差は非常に小さいです。

60FPSと144Hzは雲泥の差ですが、144Hzから240Hzにした場合、勝ち負けにはあまり影響しません。
ただし何を基準に勝ち負けを判断するかですが、FPSゲームで敵に対するヒット率を比較した動画ではこのように実証されております。

下記動画は1000万回以上再生されている有名な動画です。

🖥️ 高リフレッシュレートモニターの実験結果まとめ

  • 📍 実験環境
    NVIDIAの協力でSanta Ana eSports Arenaを使用し、異なるシステム構成で実験を実施。
  • 🔧 実験のシステム構成
    1. 240Hz + RTX 2060 Super: 250~300 FPS
    2. 60Hz + GTX 750: 70~85 FPS
    3. 144Hz + GTX 1650: 150~200 FPS
  • 🎯 テスト内容
    反射速度、エイム精度、動作一貫性などを測定する5種類のテストを実施。
  • 💡 主な結果と考察
    • 60Hzの欠点
      情報更新が遅く、動作やタイミングが不正確になる。全体的な精度も低下。
    • 240Hzの優位性
      高リフレッシュレート環境では、目標追尾や反応速度が著しく改善。
    • 144Hzと240Hzの差
      プロレベルでは差は小さいが、初心者には一定の効果を発揮。
    • トレーニング効果
      経験値や反復練習により、低リフレッシュレートでも改善可能な場合がある。
  • 🤔 意外な発見
    • 高FPSは60Hzモニターでも遅延を軽減し、パフォーマンス向上につながる。
    • 240Hzが必ずしも全てのテストで最適とは限らない。
  • 🕹️ 総合評価
    高リフレッシュレートと高FPSはゲームスキルを補助するが、最重要なのはプレイヤーのスキルとトレーニング。

実験結果は、「高性能なハードウェアはゲーマーを強くする一助になるが、決定要因ではない」と示唆しています!

240Hzから360Hzは違いがわかる?

これは私が実際に240Hzから360Hzを試した感想ですが、正直違いはそこまで体感できませんでしたが、
なめらかさ、映像のクッキリ具合、残像の少なさは「知覚」できました。
人間の目は100Hz以上は明滅を認識できないので、連続光として知覚することとなります。

あくまで個人的な感想としては240Hzから360Hzに変える価値はありますが、
PCの要求スペックも相当に上るので、かなり予算に余裕がある方向けになります。

ゲームで相手より優位に立ちたい場合、360Hzに投資するよりかは別のデバイスに投資するほうが費用対効果は高いと感じます。
それらのデバイスも煮詰めたうえで、更に高みを目指す方は360Hzを選ぶ価値があると思います。

簡単な感想で述べますと、240Hzから360Hzにすることで、目が疲れにくくなった。という体感はあります。
目が疲れにくくなれば、ゲームも長時間プレイできるうえに、身体的疲労によるパフォーマンスの低下が防げるので、
その観点においては投資する価値が大いにあると感じます。

結局のところは、何を重要視するか?という議題になってくると思います。

おまけ

人間がどこまでリフレッシュレートを感じられるか?

  1. フリッカー融合周波数(CFF)の限界
    • 純粋な点滅光に対する人間の時間分解能は、60~90Hz程度で「ちらつき」が消え、連続光として認識します。これは古典的な実験で示されており、照明技術や映像ディスプレイ設計の基準としても参照されてきました。
  2. 高リフレッシュレートディスプレイでの体感差
    • 近年のゲーミングモニターは144Hz、240Hz、さらには360Hzなど、非常に高速なリフレッシュレートを実現しています。人間は60Hzと120Hz、120Hzと240Hz程度では、特に高速移動物体のブレや入力操作時の応答性の差として「なんとなく滑らか」または「快適」に感じることがあります。
    • ただし、この「感じる差」は、必ずしもフレーム一つ一つの違いを明確に知覚しているわけではありません。むしろ、眼球運動や視野全体の動き、運動視差、入力遅延や残像感の減少など、総合的な知覚体験が微妙に向上した結果として現れます。
  3. 極端な高周波領域(1000Hzなど)の可能性
    • 理論的には、より高いリフレッシュレートがさらなる遅延低減やモーションブラーの軽減に繋がる可能性がありますが、その差は極めて微小です。
    • 一部の研究や報告では、人間の感覚が特定のタスク(極度に高速な動体視力を要求するような状況)で200Hz以上の差異を有意に感じ取れる場合があることを示唆していますが、これは専門家や訓練を積んだ人、あるいは特定の人工条件下でのことです。
  4. 実用的まとめ
    • 約60~90Hz:ちらつきとして明確に認識可能な上限。
    • 100~240Hz程度:高速な動きで若干のスムーズさや操作感の改善を体感することは可能だが、意識的なフリッカー感知ではなく総合的な知覚改善。
    • 240Hz以上:さらなる違いは極めて微妙で、多くの場合、人間が「明確な差異」として知覚するのは困難。

結局のところ、生理学的・心理物理学的観点を総合すると、人間の認知可能な上限は多くの人にとって100~200Hzを超えると急激に差異感知は難しくなります。240Hzと360Hz、あるいはそれ以上で比較した場合、一般的な観察者がはっきりと違いを指摘できることはまれです。

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